巻き狩り
- 2020.01.10
- 狩猟全般
今回は巻狩りに同行させていただいた時のお話です。
巻き狩りとは、勢子と待ちに分かれて山を囲み、犬で獲物を追い立てて仕留める猟です。と、聞いていたんですが、各猟隊によってやり方が全く違います。
何回か巻き狩りに同行させていただいてますが、山の大きさ、人数、犬のスペックに左右されるようです。
私の所属する猟友会は人数が多いので山一つグルっと囲んでいます。参加人数が少ない時は他の会の猟隊と協力する事もあります。
先日参加人数が少なかった日に同行させてもらいましたが、いつもと違った雰囲気にまた緊張とワクワクが止まりませんでした(笑)
作戦は猟隊トップの方々が決め、その後他のメンバーも集められ指示をもらいます。私は同行なので会長に着いて行くことになりました。その他の方は待ち場を伝えられ、予想される本線から獲物が抜ける先に配置されました。
忍び猟の時と同様、基本的におしゃべりはしません。
待ち場に着くと小声で、
「自分より後ろで動かずにいなさい。」
と指示をされました。コクっと頷いてただひたすらじっとしています。この時間本当に静かなんです。周りは風に揺れる草木の音と鳥の声だけです。ピンと張り詰めた空気の中ただ動かずに生き物の気配を待つ。
話していたら聞き逃してしまいそうな小さな音も聞こえてきて山の中に溶けていくような感じです。この静けさがつまらないと感じる方もいるかもしれません。ですが私は好きです。

待ちの人間が全ての待ち場に着いたら今度は勢子が犬と共に山へ入ります。この勢子は山を知らないと務まらないと教えていただきました。狙う獲物がどこを寝屋にしていて、どこの沢に水を飲みに行っているか、どこを通って移動しているかなど見分けられなければなりません。当然、動物の生態も。
待ちはこの勢子の指示に従い、情報をもらい待機中の準備をします。
もう一つ大事なのが予測をたてた山に獲物がいなかった時の見切りをつけるタイミングです。一人で山に入るわけではなく待ちに何人もの人間を入れるので見極めて終了の合図を送る。これも責任重大で仲間との信頼関係がないとできないことだと感じました。
この日は獲物の気配はなく終了の合図が来ました。ここで初めて緊張していた糸が緩みました。その後全員と合流して一旦終了です。合流して温かい飲み物を飲みホッとした時の芯から温められる感じがとても心地よくもう少し長く山にいたいと思いました。残念ながら私は予定があったのでここで終了。
午後は山を変えて再度巻くとのことでした。次回は一日通して参加させていただきたいと思います。